不動産投資におけるあるべき目標設定

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お金はあればあるほど良いと考える方がこの世の中には多くいます。
それは事実だと思いますが、人によって満足できる生活のレベルは異なります。
従って、満足できる生活を送るために必要となるお金も異なります。

不動産投資を拡大していくと、キャッシュフローを増やしていくことに没頭しすぎてしまい、家族との時間であったり、友人との時間をなおざりにしてしまい、
大事な関係性が崩れてしまうという方もいるとよく聞きます。

こういったことを防ぐためにも、また効果的に自分の目標とするキャッシュフローを達成するためにも、不動産投資を始める前の目標設定をしっかりしておくべきなのですが、今回はその目標設定の重要性とともに設定方法についてお伝えいしたいと思います。

■目指したい年間キャッシュフローを決める
まずは、不動産投資から得たい年間キャッシュフローを決めます。
ここで大事なのは、なぜそのキャッシュフローを得る必要があるのか?という部分です。

例えば、1か月で20万円あれば満足な生活ができると考える人は、最低20万円のキャッシュフローが安定的に入ってくれば、不自由しない生活を送れるという意味で、年間240万円のキャッシュフローが目標になり得ます。

ただし、この満足できる生活のレベルは人それぞれです。今まで月100万円で生活をしてきた方が、いきなり生活のレベルを上げることは非常に難しいと思いますので、このような方は、不動産投資だけで生活するのであれば、年間240万円では足りず、年間キャッシュフロー1,200万円はないと、満足な生活が出来ないということになります。

また、現在の仕事をリタイアしたいかどうかも考える必要があります。
今の仕事からやりがいを感じ、ずっと今の仕事を続けていきたいと考える方は、不動産投資からのキャッシュフローはあくまでちょっとした副収入という位置づけになるかもしれません。
その場合は、月10万円、年間100万円で十分と考える方も多くいると思います。

このように、人によって満足を感じることが出来る生活のレベル、そして、現在の本業に対する考え方も異なります。

不動産投資は人生を豊かにするものということは忘れず、自分にとって不動産投資から得られるキャッシュフローがいくらであれば、自分の満足できる生活が出来るのかについて、まずは考えてみましょう。

■目標達成時期を決める
目標の年間キャッシュフローを決めたら、次はそれをいつまでに達成したいのかということも決めていく必要があります。

短期間での達成を目指した場合、短期間で不動産購入資金の借入をすることが難しい状況で、達成が現実的でなくなることもあります。

また、借入金額に関しても、個人の年収や自己資金といったいわゆる個人属性がかなり影響してきます。

極端に言えば、年収が0の方は借入ができないので、自己資金で物件を購入していくしか基本的に方法がありません。年収が高ければ高いほど、多くの業者、多くの金融機関を利用することが出来るため、達成時期を早められる可能性は高くなります。

ただし、1年や2年といった短期間で大きな年間キャッシュフローを達成目標として設定した場合は、10年や20年といった長期的な期間を達成時期とした方と物件選定や融資承認等に対する動き方を変えていかなければなりません。従って、目標達成時期も決めた方が良いと考えています。

■目標キャッシュフローを目標達成時期までに達成するための融資戦略を決める
目標キャッシュフローと達成時期を決めたら、どのようにして融資を組んでいくか考えていきます。

1億円の融資を組める方が、1億円の物件を購入すれば達成できる程度のキャッシュフローを目標として設定しているのであれば、そこまで深い融資戦略を考える必要はないのですが、1行からは1億円しか融資を組めない方が、総額3億円程度の投資をしないと達成できないキャッシュフローを目標として設定している場合は、融資を組める金融機関、そして、それぞれ融資組む順番を決めておいた方が組める融資の金額が大きくなることもあります。

不動産投資というと物件ありきで考える方が多くいますが、まずは融資を組めないと購入することが出来ないので、融資戦略を始めに決めた方が良いかと思います。

その融資戦略を決めていくために、目標としてるキャッシュフロー及びその達成時期について明確にしておくことは重要となり、ひいては不動産投資を通じて自分の人生を豊かにすることにつながっていくのです。

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