今後のサラリーマン大家の展望

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僕が不動産投資を始めた2011年頃はまだサラリーマン大家は多くはいませんでしたが、その後アベノミクスにより不動産融資が活況になり、初心者サラリーマンでも不動産融資が出るようになったこと、また「不労所得」を得られるという営業文句も広まり、サラリーマン大家は大分増えたと思います。

もともとは地主や富裕層しか参入できなかった不動産投資でしたが、一般的なサラリーマンでも、不動産投資を始め、将来に大きな希望を持てるようになったのですが、今は状況が変わり、このタイミングで今後のサラリーマン大家の展望について感じていることを書いていきたいと思います。

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しばらくは新規参入が難しい

最近売却活動もしているので余計に感じるのですが、不動産投資はとにかく融資ありきです。

特に一般的なサラリーマンは全額キャッシュで購入なんてことはできませんので、融資が出なければ不動産投資を始めることができません。

初心者サラリーマンにも融資が出ていた時代は良かったのですが、最近はスルガのカボチャ事件もあり、また昨今の経済情勢不安等もあり、手金がなく、不動産投資に経験がないサラリーマンには融資は一切出さないというスタンスの金融機関が多いです。

なので、現在の状況が続くと、サラリーマン大家は増えずに、既存のサラリーマン大家の資産規模拡大でした、サラリーマン大家の規模は拡大していかない印象を持っています。

但し、金融機関の融資姿勢はその都度変遷していくので、この状況が続くとは考えていない方も一定数おり、初心者サラリーマンの方は不動産融資が活況となる時期を待つ必要があります。

再び活況になった場合は、今よりも将来不安が高まるでしょうから(年金不安等で)、不動産投資の新規参入者は更に増えるのでは?というのが僕の所感です。

副業解禁の企業増加と不動産投資

また、最近起業の副業解禁が増えており、これはサラリーマン大家の増加を促進する流れだと感じています。

企業が副業解禁をする意図は色々あると思いますが、やはり終身雇用制度の終焉に向けた取り組みということだと思っています。能力がなくても、一生雇用し続けられる環境が徐々になくなっていくことから、解雇となっても、自分で食べていける準備をしておくようにという企業からのメッセージとも受け取れます。

副業解禁となれば、後ろめたさを感じることもなく不動産投資ができますので、現時点で副業禁止となっているから、不動産投資を控えているサラリーマンが不動産投資に参入してくることが考えられます。

大きなローンを背負うということに対して慣れていない方が多いので、全員が全員不動産投資に積極的になる訳ではないと思いますが、それでも全体的にサラリーマン大家が増えていくだろうと考えております。

成功者と失敗者との差が拡大

サラリーマン大家が増えることは、不動産業者にとっては、お金を稼げるタネが増えることでもあります。

この不動産業者、全てが善良な業者ではなくてむしろ、売ったら終わりという業者が多く存在します。そうなると、投資家本人の目利き力が求められるので、初心者は不動産業者に騙され、あることないこと言われ、それが判別できずに、購入後に苦労するような物件を購入してしまう可能性が、特に初心者の頃は高まります。

一方、既に経験があり、ノウハウがある、もしくは周辺の聞ける不動産投資家や懇意にしている善良な不動産業者がいる方は、優良物件を積み上げ、着実に試算を増やしていきます。

ということで、参入者が増えれば増えるほど、上手く運用できる方と不動産投資を始めたことによって逆に家計が火の車になるという差がより大きく開いていくと感じており、始めてだからこそ、慎重にという体制は重要かと思います。(だからといって慎重すぎて何も決断できないというのも問題なのですが)

いずれにしても、不動産融資が活況になれば、より参入者が増えて、優良物件の競合は高まると見ています。その時までに目利き力アップや人脈構築をして、牙を磨いていきましょう。

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