個人で不動産を所有するメリット

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今日は個人として不動産を所有するメリットの1つを紹介したいと思います。

不動産投資の本やセミナーの内容を見ていると、法人で不動産を所有した方がメリット多い、ととれる内容の方が多いという印象ですが、法人だと経費計上できる範囲が広くなったり、税率が低い、相続に有利、経営者保証なしで借入ができれば個人としては無リスクで不動産投資が始められるなど、色々とメリットがありますし、実際に法人で所有していてそれは感じます。

一方、個人で不動産を所有するメリットとして感じるのは、不動産所得で赤字となった場合は、給与所得と合算し、所得税の還付が出来るという点です。サラリーマン収入が多いほど税率が高くなるので、高収入なサラリーマンであればあるほどこのメリットを享受しやすいです。

例えば、私は、今期漏水被害に伴って、多くの処理費用が発生します。約家賃の2.5年分の費用が一気に発生する影響で、今年の不動産所得は真っ赤です。ただ、個人としては給与所得があるので、それと合算して所得税の還付をすることが可能な状況です。

一方、これが法人所有だった場合、まだ法人は繰越欠損金の状況なので、赤字が発生したとしても、繰越欠損金が増加するだけで、税金還付はありません。確かに将来所得が発生した時にその所得と相殺できるということはありますが、そのメリットが実現するまで時間がかかりますし、個人よりも法人の税率が低いので、金額面でもメリットは小さくなります。

ただ１点注意が必要だと感じるのは、これはあくまで不動産所得が赤字だった場合です。
不動産所得が黒字になる場合は、個人で不動産を保有するのは逆にデメリットになり得ます。

なぜなら、不動産所得が黒字の場合で、高収入なサラリーマンの場合、その不動産所得の黒字に対して高い税率が課されてしまうためです。まさにメリットにもなるし、デメリットにもなります。

なので、不動産を購入する際には赤字を出す不動産なのか？黒字が出る不動産なのか？を意識して、個人保有or法人保有を決定するというのも１つの策なのかなと今更ながら感じています。

あとサラリーマンをいつまで続けるのかも考慮は必要ですよね。
サラリーマン所得があってこそできる所得税還付なので、サラリーマンのリタイアを検討している人はやはり、法人保有で進めていった方が得策だと思います。