銀行で固定の個人属性ランキング

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ほとんどのサラリーマン大家が融資を活用して不動産を購入しているので、金融機関からどのように融資を受け、どのように不動産を購入していくのか？についてある程度の道筋を立ててから不動産投資を始めることは非常に重要です。

そこで、融資戦略を立てるための参考情報として、金融機関の方から直接お聞きした話を基に、銀行からの個人属性評価の固定ランキングをお伝えしたいと思います。

まず、安定して一番個人属性が高いとされる職業。

それは公務員です。

公務員は給料の上下は多少あるにしても、業績不調等組織の都合で解雇されるようなことがない超安定職業ということで銀行からの評価が高いようです。

そして、公務員に次いで個人属性が高いのは医師です。

医師の個人属性が高いことは容易にご想像できたかと思いますが、医療業界では人材が足りていない状況であり、医師免許は取得すればずっと持ち続けることが出来る資格なので、身体さえ元気であれば一生職に困ることはない職業です。

つまり、働き方さえこだわりがなければまさに一生安泰の資格ということで、銀行からは評価が高いのでしょう。オーナー視点で見ても医師の方は家賃滞納の可能性が低く、優先的に受け入れたい入居者属性です。

これは余談になりますが、医師免許は仮に自己破産したとしてもはく奪されないようです。なので、仮に多額の借金を背負っている医師の方がいたとして、仮にその方が自己破産したとしても、その後も医師として働き続けることが可能です。不動産投資家としては、まさに最強資格ですね。

弁護士や公認会計士も上位資格ではありますが、自己破産すると資格をはく奪されるので、ここは大きな違いです。

実際にメガ大家と言われる10億円以上の規模で不動産を所有している方は医師が多いという印象を持っています。

ここまで聞かれて如何でしょうか？

僕個人の印象としては、確かに言われてみれば、セミナ―の講師をやられていたり、大家の会などでお会いするサラリーマン大家の方は公務員や医師の方が多くいたように感じます。

と、ここまでは個人属性上位の固定ランキングです。

ちなみに、上場企業のサラリーマンや弁護士、公認会計士の方々も不動産融資の審査を受ける際に銀行から良い評価を受けやすい個人属性です。しかし、公務員や医師と異なり、公務員や医師と比べ、業績の変化に左右される部分もあるため、公務員や医師ほど個人属性上位の固定ランキングとは言えないと不動産融資を取り扱っている金融機関の担当者は仰っていました。

そして、最下位固定の個人属性は何か？

ズバリ、自営業者です。

自営業者は銀行からの個人属性評価が低いのが定説です。

ただし、法人を設立していて、その法人が長期にわたって安定的に利益を生み出している実績がある場合、事業性が高い法人と評価され、不動産融資を受けやすいということもあります。そうなると個人属性ではなく、法人属性ということになりますが。

従って、もし独立起業後も不動産投資の規模を拡大していきたいのであれば、法人を設立しておくことが融資戦略として重要になります。サラリーマンというバックボーンを失った個人事業主のままだと、自営業者としてみなされるため、不動産融資を受けるのは非常に厳しくなります。

ここまで金融機関から評価されやすい、もしくは評価されにくい個人属性の固定ランキングをお伝えしましたが、内容は理解できても、自分の個人属性をすぐに変えることは難しい方が多いと思います。

すぐに給料が２倍になるわけでもないですし、公務員への転職がすぐにできるわけでもないですし、医師免許の取得は社会人になってからはかなり難しいでしょう。

大事なことは、自分の個人属性が銀行からどう評価されるのかを把握した上で、その中で最大限の不動産融資を受け、不動産投資の規模を拡大していく計画を立てることです。

これがまさに融資戦略です。少なくとも、自分の立ち位置を知る。それだけで、また不動産投資家としてはステップアップしたことになるのではと思います。