家主費用特約

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今日は1棟マンションのオーナーであれば、加入を考えたことが多いであろう家主費用特約について、書いていきたいと思います。

まず家主費用特約は火災保険に掛ける特約なので、それ単独で加入することはできません。単独で加入したいのであれば、入居者に少額短期保険に加入してもらう等、オーナー保険ではないものでリスクヘッジをするのが通常です。

僕は家主費用特約の存在は知っていたのですが、勘違いしていたことがありました。
それは、室内で入居者が孤独死となった場合は無条件で保険が出るという認識です。

室内での殺人や自殺は保険が出ますが、孤独死は物的破損を伴うものでなくては保険が出ません。従い、例えば、定期的に見回りサービスの方が回っていて、死後間もなく発見された場合など、孤独死ではあっても、室内に物的破損を残さない場合だと家主費用特約に基づく保険は出ません。

但し、物的破損が伴う孤独死が発生した場合は、その部屋の家賃の一定期間(1年間~2年間)の家賃が補填されるので大きいと言えば大きいですが、この特約はそれなりに費用が掛かります。

僕は1棟マンションを保有していた頃は家主費用特約はかけていませんでしたが、今考えると、高齢者や障害者を受けていれていましたし、ワンルームの1棟だったので、保険加入を検討する物件ではありました。

一方、今僕が保有している2LDKや3LDKの部屋は家族で住まわれている方が多く、孤独死となる可能性が低いので、加入せずとも良いのかなと思います。

今後高齢化社会になり、また見込んで高齢者になる方が増えていくと思うので、この家主費用特約を検討するべき局面が増えると考えます。

ただでさえ、最近あらゆるコストが上がってきているので、その中でわざわざコストをかけて特約をかけるということには躊躇いもあるとは思いますが、検討するのはタダなので、概要だけでも確認してみてはいかがでしょうか。

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